
2019年3月コアアップデートで下落したサイトが6月に回復したよ
2019年3月にgoogleのコアアップデートが行われました。
このコアアップデートで施された内容は以下の通りです。
「検索キーワードと関連性の高いページの順位が上がり、関連性の低いページの順位が下がる」
という関連性に関するアルゴリズムアップデートです。
【速報】Googleが3月12日に広範囲なアルゴリズムアップデートを実施! | モバイル時代のSEO情報ブログ
2019年8月に行われた大規模なGoogleコアアップデート以来の大きな順位変動となりました。
運営していたサイトのアクセス数は2018年8月以降徐々に順位が回復しつつあった矢先の出来事です。
私が運用しているサイトはアクセス数を大幅に下げたサイトと、検索順位が上昇してアクセス数が2倍ほどになったサイトがあります。
様々な分析の結果、以下の3つの方法で改善を行いました。
・テーマに合っていない記事の削除・整理
・ナビゲーションの最適化
・EATを意識したコンテンツの露出
そしてその3か月後の6月に無事PV数が回復してきたので詳しくレポートします。
3月のアップデート以降順位が戻らない方、6月のアップデートでさらにアクセス数が減少してしまった方はぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
目次
この動画は全日本SEO協会 鈴木将司氏のYouTubeチャンネルで2019年5月に公開された「ユーザー体験を邪魔するコンテンツがあると順位は上がらなくなった!」です。
今回のペナルティ復旧にとても役立ちました。2018年3月のコアアップデートの改善点が見えてきましたので紹介します。ぜひ視聴してみてください。
メインキーワードと関連性がない記事が増えると上位表示できなくなる
私の所有サイトで2019年3月に大きくPV数を落したサイトと、そうでないサイトの違いをじっくり調べてみると記事数とカテゴリー数に大きな違いがあることが分かりました。
最も下落したサイトはWordPressで作成しているサイトで、カテゴリー数が33個と他のサイトに比べてかなり多くなっています。
そのサイトは一応専門分野の情報を発信するブログサイトですが、メインキーワードの概念が広いのでたくさんの記事を書いていました。
実は記事のカテゴリ―をたくさん作りすぎるとメインキーワードとテーマが逸れやすくなりSEOに悪影響があります。
参考:カテゴリの数が多すぎるサイトは上位表示出来ない。カテゴリの作り過ぎに注意を!|モバイル時代のSEO情報ブログ
これはWordPressでサイトを運営している人は結構やりがちなミスで、サイト立ち上げ当初に意気込んであれこれたくさんの情報を発信しようとカテゴリーをついつい増やしてしまいます。
私の場合もサイトを運営して5年以上経ち、たくさん作ったカテゴリーの中の一つが当たってPV数も増え、順調にアフィリエイトの売り上げを立てることができていました。
しかしその反面、まったくPVを稼ぐことができず、もう数年ぐらい新しい情報(記事)を入れていない、リライトもしていないカテゴリーがたくさんありました。
さらに実はここ最近、かなり丁寧に作りこんだ記事をこのサイトで投稿し続けていたにもかかわらず、PV数が伸び悩んでいたのです。
そして3月のコアアルゴリズムでついにPV数は大きく下落しました。
そこで対策として
・更新していないカテゴリーの記事を削除
・その中でもPV数がそこそこある記事を新規ドメインへ引っ越し
を行うことにしました。
検索意図と合わないリンクがページに増えると検索順位が落ちる
先ほど紹介した動画で解説されていたように、記事コンテンツの内容やテーマと逸れているリンクがページにたくさんあると検索順位が上がりにくくなります。
ここで詳しく解説します。
まず記事内の目立つところにあるリンクは陽性リンク、目立たないところにあるリンクは陰性リンクと呼びます。

陽性リンクに、記事と関連性が高く頻繁にクリックされるリンクを設置するとgoogleがそのリンクを高く評価します。
反対に関連性が低いリンクを設置してしまうとgoogleの評価が下がる可能性があります。
(4)陽性リンクか、陰性リンクか?
→ Googleの特許情報によるとGoogleはクリックされているリンク、クリック率が高いリンクを高く評価します。反対にクリックれていないリンクやクリック率が低いリンクを低く評価します。
PCページではページの比較的上のほうから目立つようにリンクを張っていたものを、モバイルページでは下の方の目立たない場所に移動してしまいクリック率が下がるようなことは避けて下さい。
WordPressでサイトを制作するとサイドバーや記事のフッター部分にたくさんのリンクを設置することができます。
そのため、ついついサイドバートップには売り込み色の強いアフィリエイトリンクやセールスページへのバナーリンクを設置してしまいますよね。
サイトの目立つ場所に記事と関連性が強い記事へのリンクを用意するのは検索ユーザーにとってプラスになりますが、関連性の低いリンクを設置するとマイナス効果になります。
私の場合、どのカテゴリ―にもサイドバーのリンクはすべて同じものを設置していたので、今回のアップデートでこの点を見直すことにしました。
ページ・カテゴリーごとにサイドバーを設定できるWordPressプラグイン
WordPressにはカテゴリ―毎にサイドバーのリンクを設定できるプラグインがいくつかあります。
その中でもWordPress公式のプラグインであるContent Aware Sidebarsを見つけました。
WordPressユーザーに評判の良いプラグインなので使ってみることにしましたよ。
参考:Content Aware Sidebars – ウィジェットをページごとに管理できるWordPressプラグイン|NETAONE(ネタワン)
結論から先に言うと簡単にサイドバーをカスタマイズできる素晴らしいプラグインです。
ちなみにContent Aware Sidebarsで記事ごと、カテゴリ―ごとにサイドバーを設定する場合に注意するポイントがあります。
それはサイドバーの目立つところに設定していたリンクを削除してしまうと、そのリンク先ページのアクセス数と検索順位が下落する恐れがあります。
これは陽性リンクでgoogleが評価していたページを自分で落としてしまう行為です。
一度削除して順位が下落してしまったページは、また同じ位置に設定すれば順位が回復する傾向がありますが、回復までにかなり時間がかかる場合があります。
なので、WordPressでサイドバーリンクを見直す場合、現時点で売り上げの高いアフィリエイト用の記事やセールスページ、サイト全体のアクセス数に大きく貢献している重要なページをサイドバーから削除してしまわないように注意しましょう。
その反対にサイドバーの目立つ場所に設置しているにもかかわらずアクセス数が少ないページ、売り上げに貢献していないページはサイドバーの下の方に移動すると良いです。
ちなみに目立たない場所に設置したリンクは陰性リンクとしてgoogleからの評価も低いので、サイドバーリンクがあまりにも長くなるようなら下の方から順に削除しても良いです。
これはgoogleサーチコンソールと睨めっこしながら決断しましょう。
サイトのフッターにE-A-Tを意識したリンクを設置する
3月のコアアップデートでは多くのアフィリエイトサイトが影響を受けたみたいで、アフィリエイター界隈では大騒ぎとなっていました。
こちらもオススメ⇒2019年3月のgoogleコアアップデートで大きく下落したアクセス数を改善するには?
私のアフィリエイトサイトも例外なく影響を受けた訳ですが、反対にどんなサイトが上位表示したのか調べてみることにしました。
すると大手の通販サイトや実態のある企業サイトの記事ページが検索上位に移動した傾向が強いことに気が付きました。
これはgoogleが検索品質評価ガイドラインで公式に言及しているE-A-Tの評価基準をYMYL関連ジャンル(your money your life の頭文字を取った略語。googleはお金と命に係わるページは特に注意深く順位を決定している)以外のウェブサイトにも強めていることが予想できます。
EATは
・Expertise(専門性)
・Authoritativeness(権威性)
・Trustworthiness(信頼性)
の頭文字を取った略語で、サイトの信頼性を図る指標の一つとしてgoogleが公式に発表しているサイト評価基準の一つです。
アフィリエイトは匿名やペンネームで運用しても特に問題とされておらず、月に数千万稼ぐアフィリエイターでも匿名でサイトを運営している方は大勢います。
3月のアップデートで多くのアフィリエイトサイトが影響を受けたのは、E-A-Tの評価基準があらゆるジャンルにおいて強まったことで実態のないアフィリエイターのサイトが下落したのではないでしょうか。
全く影響がない、または逆に大きく検索順位が上がっているアフィリエイトサイトは
・実名・顔出しで運営しているサイト
・匿名ではあるがSNSで多くのフォロワー数やファンを有している人のサイト
が多いような感じがします。
あくまでも私の運営しているサイトのジャンルで調査した結果なので断定はできませんが、今後は会社員をやりながら副業でコソコソとサイト運営やアフィリエイトをしている方には逆風が吹いていると考えてもよさそうです。
そして専業アフィリエイターでSNSでもガンガン情報発信している方、実名でブログ・サイトを運営している方には追い風が吹いているでしょう。
私の運営しているサイトはサイドバーには私のプロフィールやSNSのボタンリンクを並べたウィジェットをすでに設置していますが、これではまだまだ実態が不十分なのかもしれません。
いままで検索上位で見たことがなかったのに、3月のアップデートで上位に上がってきたサイトの特徴をよく見てみるとフッターに自社のサービス紹介ページやサービスの申込フォームへのリンクを設置しています。
フッターに並んだリンクは普段検索ユーザーに無視されやすいのですが、実態のある会社はフッター部分に自社サービスへのリンクを必ず設置する必要があるはずです。
googleはこの部分も注意深く分析している可能性があります。
そこで私も自分のビジネスのサービス紹介ページや申込ページへのリンクをフッターに設置してみることにしました。
この対策が良い影響を与えるのかどうかは未知数ですが、自分のプロフィールを明らかにするほど記事作成で嘘や信ぴょう性のないことは書けなくなります。
実名顔出しで運営している人のサイトはサイト運営者本人だけでなく、友人もSNSで堂々とシェアできるので、友人知人が繰り返しリピートしてアクセスするサイトになる傾向があります。
googleは以前からリピーターが多いサイトを高く評価するので、プロフィールを明らかにするほど良い影響を及ぼすのは間違いなさそうです。
追記 SEOのペナルティ復旧対策の結果報告
2018年3月のホワイトデーアップデート直前のアクセス数で2400/日のサイトが5月の時点で1300/日まで落ち込み、毎日憂鬱な日々を過ごしていました。
しかしコツコツとペナルティ復旧の改善を行ってきたことで6月のアップデートで2000/日まで回復しました。
それでもアフィリエイトの売り上げは3月のアップデート以前のピーク時と比べるとおよそ4割ぐらい減ったイメージです。
一年のうち最も稼ぎ時の3月に売り上げを減らしてしまいましたので、かなり痛い結果となりましたが、現在はペナルティからある程度復旧できた実感があるので、この調子で良質なコンテンツ作りに励んでいきたいと思います。
また3月に順位が上昇したにもかかわらず、6月に順位が下落したサイトもありますので、2019年3月と6月のアップデートは違う要素で順位が変動した可能性もあります。
今後も注意深く検証する必要がありそうです。
最後に
SEOについてある程度正しい知識を身につけないと、最近はかなり高い確率でgoogleからペナルティを受けるようになりました。
私も昨年受験したSEO検定やSEOスペシャリスト認定資格で得られた知識がなければ、もっと大きな損害を受けて到底順位回復をすることができなかったでしょう。
SEOの基礎をしっかり学ぶならSEO検定や全日本SEO協会の認定資格が役立ちます。
正しいSEO知識を身につけてgoogleのアップデートに備えましょう。
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